適否
「適否を判断する」などのように使う「適否」という言葉。
「適否」は、音読みで「てきひ」と読みます。
「適否」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「適否」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
適否の意味
「適否」には次の意味があります。
・適することと適さないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり、何かをある基準に照らし合わせたとき、適合か不適合、どちらの判断になるのか、という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・メロンを作ってみたいと思う人が自分の畑の適否を相談し、栽培法の要領を教われれば軽便である。
(出典:寺田寅彦『夏』)
・適否はおろか、存在すら気にする必要はなかったのだ。
(出典: 高橋伸夫『できる社員は「やり過ごす」』)
・父の遺産相続の分配において、男子に女子の二倍を与えることの適否を検討すべきであろう。
(出典: スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
・代って国警が捜査することの適否は別だが、法律的に国警がこれを捜査し得るや否やは疑問である
(出典: 松本清張『日本の黒い霧(上)』)
・性教育のあり方の適否を、「程度」の問題で線引きしようとすることは、性教育について根本的に考えたことにならない
(出典: 小浜逸郎『正しい大人化計画 ―若者が「難民」化する時代に』)
類語
・当否 (とうひ)
意味: 道理に合うことと合わないこと。 (出典: デジタル大辞泉)
・理非 (りひ)
意味: 道理にかなっていることと外れていること。 (出典: デジタル大辞泉)
・正邪 (せいじゃ)
意味: 正しいことと、よこしまなこと。 (出典: デジタル大辞泉)
・可否 (かひ)
意味: よいかよくないか。 (出典: デジタル大辞泉)
・正否 (せいひ)
意味: 正しいことと正しくないこと。 (出典: デジタル大辞泉)