達人
「太鼓の達人」などのように使う「達人」という言葉。
「達人」は、音読みで「たつじん」と読みます。
「達人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「達人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
達人の意味
「達人」には次の意味があります。
・広く道理に通達した人。学問・技芸に熟達した人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「達人」という言葉をわかりやすく言うと、「ある分野に精通した人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この四名のどの一人でも達人の域に達していないものはないのである。
(出典:吉川英治『宮本武蔵』)
・三方向から全く同時に斬り掛かられてはどんな達人だろうと回避不可能。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 6 横浜騒乱編 <上>』)
・今年中には、子供たちの手を借りずに、メールの達人になりたいものだ。
(出典:柴門ふみ『四十雀の恋もステキ』)
・ラムは文学者であり、人生に関する一種の達人であったとしみじみ思う。
(出典:ラム/平井正穂訳『エリア随筆』)
・かつて自分の師二階松山城介を追ったというこの下野切っての剣の達人に。
(出典:山田風太郎『八犬傳(下)』)
類語
・名人(めいじん)
意味:技芸にすぐれている人。また、その分野で評判の高い人。(出典:デジタル大辞泉)
・巨匠(きょしょう)
意味:その方面、特に芸術の分野で際立ってすぐれた人。(出典:デジタル大辞泉)
・名匠(めいしょう)
意味:芸術・学問などの分野で、技量や学識の特にすぐれた人。(出典:デジタル大辞泉)
・腕利き(うできき)
意味:技能がすぐれていること。また、その人。うでこき。うでっこき。(出典:デジタル大辞泉)
・凄腕(すごうで)
意味:普通にはできないようなことをやってのける手腕。また、その手腕の持ち主。(出典:デジタル大辞泉)