道程
「完成までの道程」などのように使う「道程」という言葉。
「道程」は、音読みで「どうてい」と読みます。
「道程」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「道程」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
道程の意味
「道程」には次の意味があります。
・ある地に行き着くまでの距離。みちのり。また、物事が変化していく過程。(出典:精選版 日本国語大辞典)
物理的な距離を意味する場合と、物事がある状態になるまでの過程を意味する場合があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・部室までの道程で何人か知った顔から挨拶をされたが、すべて無視した。(出典:若月京子『トラブル・トラブル』)
・学校から映画館までの道程をえっちらおっちら歩いてきたところだった。(出典:阿智太郎『僕の血を吸わないで2』)
・プロでの二十勝は、僕にとっては気の遠くなるほどはるかな道程だった。(出典:江川卓『たかが江川されど江川』)
・歩くにしては気の重いときがあるが、バスに乗るほどの道程でもない。(出典:勝目梓『媚薬』)
・この出来事は確かに、人間になるための最も重要な道程のひとつであった。(出典:フロイト/渡辺哲夫訳『モーセと一神教』)
類語
・道のり(みちのり)
意味:ある地点から他の地点までの道の長さ。(出典:デジタル大辞泉)
・行程(こうてい)
意味:目的地へ行くまでの距離。(出典:デジタル大辞泉)
・旅程(りょてい)
意味:旅行の道程。(出典:デジタル大辞泉)
・変遷(へんせん)
意味:時の流れとともにうつりかわること。(出典:日本国語大辞典)
・足跡(そくせき)
意味:人の通っていった道筋、経路。(出典:日本国語大辞典)