過激
「過激な運動」などのように使う「過激」という言葉。
「過激」は、音読みで「かげき」と読みます。
「過激」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過激」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
過激の意味
「過激」には次の二つの意味があります。
1 度を越して激しいこと。また、そのさま。
2 考え方ややり方が世間の常識からひどくかけ離れていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
過激の意味①「度を越して激しいこと」
「過激」の一つ目の意味は「度を越して激しいこと」です。
激しいさまを表す言葉は、数多くあれど、度を越しているほど激しい様子を意味します。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・人々は過激な労働で本を読むにはあまりにも疲れはてていた。
(出典:アンダスン/山屋三郎 『ワインズバーグ・オハイオ』)
・あの高さで過激な運動を続けたためだったろうか。
(出典:イネス/池央耿 『孤独なスキーヤー』)
・過激な作業に疲れきってしまったのだろうか、僕が入ってきたことにすら気づかない様子だった。
(出典:綾辻行人 『人形館の殺人』)
・いまはすっかりよくなって、食事に注意するのと、過激な運動を避けているだけです。
(出典:トーマス・ストラットン/多田雄二 『0011 ナポレオン・ソロ・シリーズ 第13巻 人間改造機』)
・一方、言われたほうの反応も過激だったというしかない。
(出典:田中芳樹 『銀河英雄伝説 5 風雲篇』)
過激の意味②「考え方ややり方が世間の常識からひどくかけ離れていること。」
「過激」の二つ目の意味は「考え方ややり方が世間の常識からひどくかけ離れていること。」です。
ひどく偏った様子を意味します。穏やかでない思想や行動を意味することが多いです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・それゆえ考え方はだんだんと過激になっていった。
(出典:群ようこ 『無印良女』)
・たぶん、それまでの伝統に刃向かうような過激なことをいったのだろう。
(出典:坂東眞砂子 『旅涯ての地 下』)
・過激なことをやらないと芝居をした気にならないんじゃないかな。
(出典:石田衣良 『下北サンデーズ』)
・そのころ大坂の薩摩藩邸には、数十人の過激な尊攘家が収容されていた。
(出典:古川薫 『桂小五郎 上』)
・そりゃ、このおれは保守的な人間だ、あんたの考えは過激だと思ってる。
(出典:マッカラーズ/河野一郎 『心は孤独な狩人』)