過日
「過日お目にかかりました折」などのように使う「過日」という言葉。
「過日」は、音読みで「かじつ」と読みます。
「過日」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過日」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過日の意味
「過日」には次の意味があります。
・過ぎ去ったある日。せんだって。先日。(出典:デジタル大辞泉)
「過日」の「過」は時間が経つことや過ぎ去ることを意味し、「日」は一昼夜のひを意味するため、「過日」は過去のある一日を指す言葉となります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・乗用車の一台を見た佐古は、それが過日接触した車であることを認めた。
(出典:森村誠一『異型の街角』)
・少しだけ日焼けをした過日の写真を眺めながらそういったことを考えていて。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 16』)
・過日、彼と会計を調べるために、私はまるまる一晩をあけておきました。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国黄金殺人事件』)
・満川亀太郎はこの書に共鳴し、過日死去するまで生涯兄の共鳴者となった。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)
・過日は入室するのを待ち構えていたように電話がかかってきた。
(出典:森村誠一『夢の原色』)
類語
・往時(おうじ)
意味:過ぎ去った時。以前。(出典:デジタル大辞泉)
・昔日(しゃくじつ)
意味:過去の日々。むかし。往時。いにしえ。(出典:デジタル大辞泉)
・過去(かこ)
意味:現在より以前の時。過ぎ去った時。昔。(出典:デジタル大辞泉)
・昔(むかし)
意味:過ぎ去った時。久しい以前。むかし。(出典:デジタル大辞泉)
・往年(おうねん)
意味:過ぎ去った年。昔。(出典:デジタル大辞泉)