過半数
「過半数を獲得する」などのように使う「過半数」という言葉。
「過半数」は、音読みで「かはんすう」と読みます。
「過半数」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過半数」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過半数の意味
「過半数」には次の意味があります。
・全体の半分よりも多い数。(出典:デジタル大辞泉)
具体的に言えば、全体で100人の場合、過半数は51人以上になります。
半数を超えるのが「過半数」ですので、半数の50人では「過半数」になりません。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・市の連中の過半数がこの湖のまわりの冬のすがすがしい空気の中に集まっていた。
(出典:シュトルム/高橋義孝訳『みずうみ』)
・反対意見が過半数になれば、そのひとは落選になってしまうのだという。
(出典:重松清『疾走(上)』)
・「戦後生まれ」が日本の総人口の過半数を越えたのは、一九七六年である。
(出典:橋本治『二十世紀(下)』)
・無実ではないと思っている人は過半数を超えてはいるが、全国との開きは大きい。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・株主の過半数を一世が占める法人が土地を所有することも禁止された。
(出典:吉田満『鎮魂戦艦大和(上)』)
類語
・大概(たいがい)
意味:物事の全部ではないが、その大部分。
(出典:デジタル大辞泉)
・大方(おおかた)
意味:物事や事柄の大体。
(出典:デジタル大辞泉)
・主流(しゅりゅう)
意味:集団・組織のなかで中心を占める流派・派閥。
(出典:デジタル大辞泉)
・多数(たすう)
意味:人や物の数が多いこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・殆ど(ほとんど)
意味:全部とはいえないが、それに近い程度に。
(出典:デジタル大辞泉)