遊説
「地方を遊説する」などのように使う「遊説」という言葉。
「遊説」は、音読みで「ゆうぜい」と読みます。
「遊説」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遊説」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
遊説の意味
「遊説」には次の意味があります。
・意見や主張を説いて歩くこと。特に、政治家が各地を演説して回ること。(出典:デジタル大辞泉)
「遊」は「楽しむ」という意味の他に「旅をする」という意味があります。
そのため「遊説」は、さまざまな土地に行って演説するという意味で用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・女の人たちはたえず遊説と選挙に躍起になっているようでした。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・翌九年には北海道から九州まで、この運動のために遊説行脚している。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』)
・池田と石坂が手わけして関東一帯に遊説に出ていた。
(出典:藤沢周平『回天の門』)
・政党解消運動のため各地を遊説していたころのことである。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・会員募集の全国遊説で、席のあたたまることもないという状態であった。
(出典:大宅壮一『炎は流れる4 明治と昭和の谷間』)
類語
・演説(えんぜつ)
意味:大勢の前で自分の意見や主張を述べること。(出典:デジタル大辞泉)
・スピーチ
意味:会合の席などで、大勢を前にしてする話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弁論(べんろん)
意味:大勢の前で、意見を述べること。(出典:デジタル大辞泉)
・談話(だんわ)
意味:はなしをすること。はなし。会話。だんかい。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・弁舌(べんぜつ)
意味:ものを言うこと。また、ものの言い方。話しぶり。(出典:デジタル大辞泉)