遅延
「雪のため電車が遅延した」などのように使う「遅延」という言葉。
「遅延」は、音読みで「ちえん」と読みます。
「遅延」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遅延」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
遅延の意味
「遅延」には次の意味があります。
・予定された期日や時間におくれること。また、長引くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「遅延」をわかりやすく言うと、「物事の到着や完結が、期待される時期や時刻よりも遅れること」となります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もし、一瞬の遅延が致命的となる場合があるとすれば、それは今ですぞ。
(出典:ディケンズ/青木雄造・小池滋訳『荒涼館(4)』)
・しかし、時間的には、最終電車か豪雨のために遅延した最終列車である。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 06 軟着陸』)
・遅延を許さないような事態が起こったので、この介入が必要になったのだ。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ4) レンズの子ら』)
・然しニュースもあらゆる運転の故障と一緒に遅延しがちになるのであつた。
(出典:坂口安吾『吹雪物語』)
・この事故による遅延を彼がどれほど嘆いているか、わたしにはよくわかった。
(出典:バローズ『火星シリーズ09 火星の合成人間』)
類語
・延長(えんちょう)
意味: 長さや期間を延ばすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・持ち越す(もちこす)
意味:そのままの状態で次の段階や時期に送る。(出典:大辞林 第三版)
・遅れ(おくれ)
意味:予定された進度、決められた時刻・期限などよりおくれること。(出典:デジタル大辞泉)
・遅刻(ちこく)
意味:決められた時刻に遅れること。(出典:大辞林 第三版)
・遅参(ちさん)
意味:決められた刻限に遅れて来ること。(出典:大辞林 第三版)