通俗的
「通俗的なストーリー」などのように使う「通俗的」という言葉。
「通俗的」は、音読みで「つうぞくてき」と読みます。
「通俗的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「通俗的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
通俗的の意味
「通俗的」には次の意味があります。
・ 興味本位で世間一般に喜ばれるようなさま。俗受けするようなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ありふれているというような意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕の通俗的興味と云ふ意味は事件そのものに対する興味である。
(出典:芥川竜之介『文芸的な、余りに文芸的な』)
・「力」といふ事の解釈が極めて通俗的で表面的であるのが甚だ多い。
(出典:岸田劉生『美術上の婦人』)
・之が通俗的概念であるか専門的概念であるかを私は知らない。
(出典:戸坂潤『イデオロギーの論理学』)
・即ち知識としての歴史の記録を歴史と稱するは歴史の最も具體的、通俗的の意味である。
(出典:狩野亨吉『歴史の概念』)
・この基本認識をもって、オカルト的なものに対する通俗的誤解を克服しなければならない。
(出典:小杉英了『シュタイナー入門』)
類語
・一般的(いっぱんてき)
意味:特別な物事に限らないで、広く全体に通じる状態であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・月並(つきなみ)
意味:新鮮みがなく、ありふれていて平凡なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・日常茶飯(にちじょうさはん)
意味:毎日のありふれた事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・可もなく不可もなし(かもなくふかもなし)
意味:平凡であるということ。(出典:故事成語を知る辞典)
・恒常性(こうじょうせい)
意味: つねに定まっていて変わらないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)