逆上
「逆上されて殴られた」などのように使う「逆上」という言葉。
「逆上」は、音読みで「ぎゃくじょう」と読みます。
「逆上」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逆上」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
逆上の意味
「逆上」には次の意味があります。
・激しい怒りや悲しみなどのために、頭に血が上ること。分別をなくし取り乱すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「逆上」という言葉をわかりやすく言うと、「かっとなる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分は少し逆上していたので、そんな事はよく注意していられなかった。
(出典:夏目漱石『行人』)
・彼女は彼女自身を、花が好きなのでそのために逆上する人間に比較した。
(出典:堀辰雄『「オルジェル伯爵の舞踏会」』)
・こういうときに何か言うと逆上させてしまうことを、経験から知っている。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
・逆上するとどうなるかというと、まず目の前がまっくらになるのである。
(出典:東海林さだお『ショージ君のぐうたら旅行』)
・多分、自分も小源同様に逆上していたのではないかと、後になって思った。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 32 十三歳の仲人』)
類語
・興奮(こうふん)
意味:感情が高ぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・激昂(げきこう)
意味:感情がひどく高ぶること。ひどく怒ること。(出典:デジタル大辞泉)
・上気(じょうき)
意味:頭に血が上って興奮し、自分を見失うこと。逆上すること。(出典:デジタル大辞泉)
・高揚(こうよう)
意味:精神や気分などが高まること。また、高めること。(出典:デジタル大辞泉)
・激発(げきはつ)
意味:はげしく奮い立つこと。(出典:デジタル大辞泉)