返還
「領土返還」などのように使う「返還」という言葉。
「返還」は、音読みで「返還」と読みます。
「返還」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「返還」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
返還の意味
「返還」には次の意味があります。
・もとの所有者に所有権をもどすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「返還」をわかりやすく言うと「元の持ち主に返すこと。」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・慎重に計算した上で、必要以上の量は民に返還するよう命じたのだ。
(出典:井上祐美子『五王戦国志8 天壌篇』)
・返還されてしばらくして島で人気のあった若者が交通事故で死んだ。
(出典:永六輔『遠くへ行きたい』)
・戦争による勝利なしで領土の返還を実現できるとはいかに異例のことであるか。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・河川敷の返還にあたって、当然それを旧地主に予告しなければならない。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
・しかし、彼らの握っていた個人資産はそのまま正直に返還されるわけはない。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(下)』)
類語
・返却(へんきゃく)
意味:借りたものや預かったものを持ち主に返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・返上(へんじょう)
意味:返すことを、相手をうやまい、へりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・返納(へんのう)
意味:金や物をもとの場所や持ち主に返して納めること。(出典:デジタル大辞泉)
・返付(へんぷ)
意味:もとの持ち主に返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・返戻(へんれい)
意味:返したりもどしたりすること。(出典:デジタル大辞泉)