近年
「近年の様子」などのように使う「近年」という言葉。
「近年」は、音読みで「きんねん」と読みます。
「近年」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「近年」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
近年の意味
「近年」には次の意味があります。
・最近の数年間。この数年。(出典:精選版 日本国語大辞典)
物事の流れを説明する場合に使用します。説明する事柄によって2~3年程度という場合もあれば、10年未満程度の時間といった場合もあります。大抵は2~3年程度の意味で使用されます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・近年の航空機はすべて高バイパス比の高出力のエンジンを装備している。
(出典:谷川一巳『世界の「空港」物語』)
・ところが近年明治以後のものをどうするかということで問題が生じてきた。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・その写真は近年まで持っていましたが、今あったらさぞ面白いでしょう。
(出典:小金井喜美子『鴎外の思い出』)
・近年の沖縄言葉は日本語を背景にした造語力を有するようになってきた。
(出典:池上永一『レキオス』)
・西鶴の作品についてはつい近年までわずかな知識さえも持合せなかった。
(出典:寺田寅彦『西鶴と科学』)
類語
・このごろ
意味:少し前の時から現在にかけての期間。(出典:デジタル大辞泉)
・昨今(さっこん)
意味:現在に近い過去から現在までを含めて漠然という。(出典:デジタル大辞泉)
・最近(さいきん)
意味:話し手が現在身を置いている時点およびそれに近い過去を含めて漠然という。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・このところ
意味:ちかごろ。最近。ここのところ。(出典:デジタル大辞泉)
・当節(とうせつ)
意味:この時節。このごろ。当今。現今。(出典:デジタル大辞泉)