辞任
「重役を辞任する」などのように使う「辞任」という言葉。
「辞任」は、音読みで「じにん」と読みます。
「辞任」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「辞任」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
辞任の意味
「辞任」には次の意味があります。
・就いていた任務・職務を、自分から申し出て辞めること。(出典:デジタル大辞泉)
社長や部長などの役職があり、それを自ら辞める場合に「辞任」と言います。
平社員などの役職がない場合は「辞任」とはいいません。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・場合によっては辞任せざるを得ない立場に追いこまれることであった。
(出典:新田次郎『富士山頂』)
・つぎに自分たちがしなければならぬことは「辞任」ということであろうと。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
・蘇峰氏から会長辞任の届けが来ているがこれも認めないというわけだ。
(出典:高見順『敗戦日記 〈青空文庫滞欧txt 表紙・挿絵付〉』)
・病いで倒れた弟の弘高が正式に辞任し、その後を受け継いだのである。
(出典:難波利三『小説吉本興業』)
・ま、相談役の辞任はいいとするが、この部屋から出ていくつもりはないよ。
(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(上)』)
類語
・退職(たいしょく)
意味:勤めている職をやめること。現職をしりぞくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・引退(いんたい)
意味:役職や地位から身を退くこと。スポーツなどで現役から退くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・退社(たいしゃ)
意味:勤務している会社を辞めること。(出典:デジタル大辞泉)
・退陣(たいじん)
意味:今まで就いていた重要な地位から身をひくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・辞職(じしょく)
意味:勤めている職をやめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)