輪廻
「輪廻を信じる」などのように使う「輪廻」という言葉。
「輪廻」は、音読みで「りんね」と読みます。
「輪廻」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「輪廻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
輪廻の意味
「輪廻」には次の意味があります。
・生ある者が迷妄に満ちた生死を絶え間なく繰り返すこと。三界・六道に生まれ変わり、死に変わりすること。（出典：デジタル大辞泉）
命あるものが何度も転生をして、人や動物すべての生類は生まれ変わるという意味です。輪廻の由来は生命が無限に転生を繰り返す様子を喩えています。輪廻転生も生死を繰り返しながら生まれ変わるという意味がありますが、生前の行いが来世に影響を与えると考えられています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・命に関しては、ほぼ世界中の人が、古代には輪廻を信じていたと思える。
（出典：玄侑宗久『死んだらどうなるの?』）
・彼は神名とナギに敗やぶれ、最終的にイリスの手により次の輪廻へ送られた。
（出典：花鳳神也『死神とチョコレート・パフェ 1』）
・私は彼がいつか一種の輪廻りんね説のようなことを信じていると云ったのを思い出したのである。
（出典：宮本百合子『一つの芽生』）
・むろんこれは夢の話だが、そう考えられるなら輪廻したところで同じことだろう。
（出典：玄侑宗久『死んだらどうなるの?』）
・それは、罪業の思想に侵されぬ一種の輪廻りんねを告げているように見える。
（出典：小林秀雄『モオツァルト』）
類語
・永劫回帰(えいごうかいき)
意味：ニーチェの根本思想。人の生は宇宙の円環運動と同じように永遠に繰り返すと説き、生の絶対的肯定と彼岸的なものの全面否定を、著書「ツァラトゥストラはかく語りき」で主張。（出典：デジタル大辞泉）
・転生(てんせい)
意味：生まれかわること。転じて、環境や生活を一変させること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・生れ変り(うまれかわり)
意味：別のものに姿を変えて再び生まれてくること。（出典：デジタル大辞泉）
・再来(さいらい)
意味：一度死んだ人が再びこの世に生まれ出ること。生まれ変わり。（出典：デジタル大辞泉）
・回生(かいせい)
意味：生き返ること。よみがえること。（出典：デジタル大辞泉）
