転記
「書類を転記する」などのように使う「転記」という言葉。
「転記」は、音読みで「てんき」と読みます。
「転記」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「転記」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
転記の意味
「転記」には次の意味があります。
・記載事項を他に書き写すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「転記」という言葉をわかりやすく言うと、「原本から別の紙に新たに書き写すこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ところが何かの加減で戸籍に転記される時に、この下の斉になっちゃったんじゃないか。
(出典:斎藤栄『ミステリーを書いてみませんか』)
・私はノオトに、この緋色の表紙の本に収められた「遅い」という詩を転記して帰ることにした。
(出典:車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』)
・履歴書に中原順子が書いたことを転記した紙によると、一九三一年に中原順子は神戸の女子短大を卒業していた。
(出典:片岡義男『東京青年』)
・なっちゃうと、戸籍はもうずーっとそうなりますから、転記のミスがそのままになって、ああいう斉が生まれたんじゃないかというふうに思うんです。
(出典:斎藤栄『ミステリーを書いてみませんか』)
・すでに公式の電子書類に転記し、正式に登録した婚姻届を表示させて、その筆跡と今ケリーが書いた筆跡とを照らし合わせ始めた。
(出典:茅田砂胡『スカーレット・ウィザード 第1巻』)
類語
・書き写す(かきうつす)
意味:記載されている文字・文章・絵などを、別の紙にそのとおりに書く。(出典:デジタル大辞泉)
・謄写する(とうしゃする)
意味:書き写すこと。写し取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・筆写する(ひっしゃする)
意味:書き写すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・転写する(てんしゃする)
意味:文章・図面などを写し取ること。また、書き写すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・拓本(たくほん)
意味:木・石・器物などに刻まれた文字・文様を紙に写し取ったもの。また、その技法。(出典:デジタル大辞泉)