赤口
「赤口は凶」などのように使う「赤口」という言葉。
「赤口」は、音読みで「しゃっこう」または「しゃっく」と読みます。
「赤口」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「赤口」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
赤口の意味
「赤口」には次の意味があります。
・六曜の一。凶日。ただし、正午のみ吉。(出典:大辞林 第三版)
「赤口」は「赤口日(しゃっこうにち・しゃっくにち)」の略です。
また、「赤舌日(しゃくぜつにち)」とも言います。
大凶の日ですが、正午だけは吉とされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・五月十六日、赤口、朝。
(出典:山口瞳『酔いどれ紀行』)
・葬式の日は赤口といふ日であつた。
(出典:長塚節『土』)
・友引とか赤口とか大安とかってのあるだろう。
(出典:青島幸男『極楽トンボ』)
・つぎに、六曜とは先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口とて、暦書の上に掲げてあり、その繰り方は正月ならば先勝を朔日とし、友引を二日、先負を三日として、次第に繰りて吉凶を判断することに定めてある。
(出典:井上円了『迷信解』)
類語
・仏滅(ぶつめつ)
意味:万事に凶とする大悪日。(出典:デジタル大辞泉)
・友引(ともびき)
意味: 本来は相打ち、引分けで勝負なし、良くも悪くもない日の意。幕末頃、方位の友引と混同し、他人の死を誘うといってこの日に葬礼を避ける習慣がうまれた。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・六曜(ろくよう)
意味: 太陰太陽暦で、吉凶を定める基準となる六つの日。(出典:大辞林 第三版)
・日柄(ひがら)
意味:暦の上での、その日の吉凶。(出典:デジタル大辞泉)
・日並(ひなみ)
意味:日のよしあし。(出典:デジタル大辞泉)