謙遜
「謙遜する人」などのように使う「謙遜」という言葉。
「謙遜」は、音読みで「けんそん」と読みます。
「謙遜」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謙遜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
謙遜の意味
「謙遜」には次の意味があります。
・へりくだること。控え目な態度をとること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「謙遜する人」は「控え目な態度をとる人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は謙遜する人間ではないので、これは本気でそう言っているのだった。
(出典:荻原規子『西の善き魔女4 世界のかなたの森』)
・私にはその答えが謙遜過ぎてかえって世間を冷評するようにも聞こえた。
(出典:夏目漱石『こころ』)
・私たちは謙遜に偏見なしに自分たちのおかれている周囲の現実を眺める。
(出典:宮本百合子『暮の街』)
・それは何より先に謙遜なる心の回復を意味するのでなければならない。
(出典:三木清『語られざる哲学』)
・私はこの心持ちを謙遜な心持ちだとも高慢な心持ちだとも思っていない。
(出典:有島武郎『想片』)
類語
・卑下(ひげ)
意味:おのれを低くし、卑しめること。へりくだること。また、気がひけて遠慮がちにすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敬譲(けいじょう)
意味: 相手を敬ってへりくだること。つつしんで人にゆずること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・恭謙(きょうけん)
意味:慎み深く、へりくだること。(出典:デジタル大辞泉)
・謙譲(けんじょう)
意味:へりくだりゆずること。自分を低めることにより相手を高めること。また、控えめであるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・謙る(へりくだる)
意味:相手を敬って自分を控えめにする。(出典:デジタル大辞泉)