誹謗
「誹謗中傷されて苦しむ」などのように使う「誹謗」という言葉。
「誹謗」は、音読みで「ひぼう」と読みます。
「誹謗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「誹謗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
誹謗の意味
「誹謗」には次の意味があります。
・他人を悪く言うこと。そしること。(出典:デジタル大辞泉)
「誹謗」をわかりやすく説明すると「人のことを悪く言ったり書いたりして、けなすこと」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただそれは単に今川の外見に対する誹謗である可能性もあった。
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・もしその意図が他人を誹謗するためでなく、ただ自らの告解をなすためであるならば。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(下)』)
・最も尊敬されてる事柄も、彼らの誹謗的な精神からのがれてはいなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・自分はこの賞讃すべき従僕に加えられる若干の誹謗を聞くことを覚悟している。
(出典:ディケンズ・チャールズ『二都物語』)
・もはや小うるさい中傷や誹謗や冷罵に負けない晴々とした顔をしていた。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
類語
・悪口(わるぐち)
意味:他人を悪く言うこと。また、その言葉。あっこう。(出典:デジタル大辞泉)
・誣言(しいごと)
意味:事実をまげて言うこと。作りごとを言うこと。また、そのことば。でたらめ。ざんげん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・中傷(ちゅうしょう)
意味:根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。(出典:デジタル大辞泉)
・讒言(ざんげん)
意味:事実を曲げたり、ありもしない事柄を作り上げたりして、その人のことを目上の人に悪く言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・冒涜(ぼうとく)
意味:神聖なもの、清浄なものをおかし、けがすこと。(出典:デジタル大辞泉)