詩吟
「趣味は詩吟だ」などのように使う「詩吟」という言葉。
「詩吟」は、音読みで「しぎん」と読みます。
「詩吟」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「詩吟」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
詩吟の意味
「詩吟」には次の意味があります。
・読み下した漢詩に節をつけて吟じるもの。安政(1854~1860)ころに江戸の昌平黌の書生たちが始めたという。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「詩吟」は「漢詩に節を付け、吟詠すること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・云ってみれば、優秀な技術者の精神は詩吟向ではつとまらないのである。
(出典:宮本百合子『今日の生活と文化の問題』)
・詩吟を教育に応用するというのは、非常にいいことだと思います。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・銃を持った民兵の一行が、大きな声で詩吟のようなものを吟じながら歩く。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)
・それから彼は特に僕に詩吟をおしえてくれることになりました。
(出典:小島信夫『アメリカン・スクール』)
・苦痛を忘れるために詩吟でもやっているのかと思ったら、彼は号泣していた。
(出典:森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』)
類語
・剣舞(けんぶ)
意味:剣を持ち、詩吟に合わせてまう舞。(出典:デジタル大辞泉)
・愛吟(あいぎん)
意味:詩歌を好んで口ずさむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・吟唱(ぎんしょう)
意味:詩歌に節をつけてうたうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・吟詠(ぎんえい)
意味:詩歌を節をつけてうたうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・放吟(ほうぎん)
意味:あたりかまわず大声で詩歌をうたうこと。(出典:デジタル大辞泉)