言募る
「なおも言募る」などのように使う「言募る」という言葉。
「言募る」は、訓読みで「いいつのる」と読みます。
「言募る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「言募る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
言募るの意味
「言募る」には次の意味があります。
・ 調子に乗っていよいよ激しく言う。(出典:デジタル大辞泉)
言募るを分かりやすくいうと、相手に対して勢いよく言葉をかけることです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの怪異の地では夜ごとにひどく恐ろしい夢を見ると、かれらは言い募る。
(出典:ラヴクラフト・ハワード・フィリップス『天涯から来たる色』)
・そして言い募っておりますうちに、一同怒りに襲われてまいりました。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・まだなにか文句があるのかと、さらに言い募ってやろうとしたその時だった。
(出典:竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん 第1巻』)
・「しかし」 郁馬は白面に不満と苛立を露にして、さらに言い募った。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・こわばった背中に、上級生たちのまた盛んに言い募る声がしました。
(出典:久美沙織『小説版MOTHER2』)
類語
・まくし立てる(まくしたてる)
意味:勢いよく続けざまにしゃべる。(出典:デジタル大辞泉)
・言い立てる(いいたてる)
意味:言いはやす。(出典:デジタル大辞泉)
・舌端火を吐く(ぜったんひをはく)
意味:勢い鋭く論じたてるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激語(げきご)
意味:興奮してはげしい口調で言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・口角泡を飛ばす(こうかくあわをとばす)
意味:激しく議論するさまにいう。(出典:デジタル大辞泉)