視覚
「視覚情報」などのように使う「視覚」という言葉。
「視覚」は、音読みで「しかく」と読みます。
「視覚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「視覚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
視覚の意味
「視覚」には次の意味があります。
・光刺激によって生じる感覚で,明暗を感じる感覚を光覚,色を感じる感覚を色覚という。(出典:世界大百科事典 第2版)
網膜上に視神経が存在し、光を受容するとその情報が視細胞から脳へと送られ、明暗や色、動きや距離などを認識します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・死を視覚できるこの両目は、世界の死を映像として明確に捉えていた。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-1 本編』)
・写真を撮るようにその場の視覚的なイメージを丸のまま記憶する能力である。
(出典:石田衣良『赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝』)
・。おそらく賢明なことだろうが、それを視覚的に再現しようとはしなかった。
(出典:アーサー・C・クラーク『宇宙の旅〈オデッセイ〉シリーズ(全4巻) 3 2061年宇宙の旅』)
・それはわたしの乱れた視覚の前に立っていたが、決して動かなかった。
(出典:ディケンズ/本多顕彰訳『二都物語(上)』)
・五本の長い廊下は視覚だけでなく聴覚にも影響を与えるようだった。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
類語
・視力(しりょく)
意味:物を見る力。眼で空間の物体の位置を見分ける能力のこと。区別し得る二点間の最小距離を測定し、それを視角で表わし、その逆数に比例する数値を視力とする。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・色覚(しきかく)
意味:視覚の一。光の波長の違いを色彩として識別する感覚。(出典:デジタル大辞泉)
・光覚(こうかく)
意味:光の刺激に対する感覚。一般に光の強弱(白黒)を認識する感覚をいうが、色覚を含める場合もある。(出典:デジタル大辞泉)
・視野(しや)
意味:外界の一点を凝視するとき、その点を中心として見える範囲。視力の及ぶ範囲。(出典:デジタル大辞泉)
・網膜(もうまく)
意味:眼球を覆う最も内側の膜。目の最も重要な部分で、外界の光を受けて像を結ぶ。(出典:デジタル大辞泉)