被告
「被告の訴え」などのように使う「被告」という言葉。
「被告」は、音読みで「ひこく」と読みます。
「被告」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「被告」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
被告の意味
「被告」には次の意味があります。
・訴訟事件で訴えられた方。特に民事事件で、訴えを提起された側の当事者。⇔原告。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「被告の意見」と使うと「訴訟事件で訴えられた人の意見」という表現になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・けれどもそれは被告の激情を呼びさますのほかなんの働きもしなかつた。
(出典:島木健作『黎明』)
・被告のほうは、それらの証言をびっくりしたような顔つきできいていた。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』)
・それだけでなく、彼の立場は十二名の被告たちのうちで最も複雑であった。
(出典:宮本百合子『それに偽りがないならば』)
・検察官が被告に有利になる証拠を提出したという話を聞いたことがあるか?
(出典:佐竹一彦『警視庁公安部』)
・自分の担任した二人の被告にある注意を与へようと思つたが為であつた。
(出典:平出修『逆徒』)
類語
・嫌疑(けんぎ)
意味:疑わしいこと。特に、犯罪の事実があるのではないかという疑い。(出典:デジタル大辞泉)
・容疑者(ようぎしゃ)
意味:犯罪の容疑をもたれた者。嫌疑をかけられた者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・被疑者(ひぎしゃ)
意味:犯罪の嫌疑を受けて捜査の対象となっているが、起訴されていない者。容疑者。(出典:デジタル大辞泉)
・加害者(かがいしゃ)
意味:他人に危害または損害を加えた人。加害行為をした人。⇔被害者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・当た屋(あたりや)
意味:故意に走行中の自動車などにぶつかって、治療費や補償金をゆすり取る者。(出典:デジタル大辞泉)