衷心
「衷心より詫びる」などのように使う「衷心」という言葉。
「衷心」は、音読みで「ちゅうしん」と読みます。
「衷心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衷心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
衷心の意味
「衷心」には次の意味があります。
・心の中。心の底。衷情。(出典:デジタル大辞泉)
「衷心より詫びる」とは「心の底から(深く)詫びる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これは、自分の衷心より出たる言葉であった。
(出典:阿川弘之『山本五十六』)
・彼の衷心はまるで反対であった。
(出典:宮本百合子『日は輝けり』)
・本件捜査に関して、各都道府県警察のご協力に対し、衷心より深謝する。
(出典:佐木隆三『復讐するは我にあり』)
・勘次は衷心から恐怖したのである。
(出典:長塚節『土』)
・衷心より感謝申し上げて、擱筆させていただきます。
(出典:三浦綾子『続・氷点』)
類語
・本心(ほんしん)
意味:本当の心。真実の気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・心底(しんそこ)
意味:心から。本当に。(出典:デジタル大辞泉)
・真心(まごころ)
意味:真実の心。偽りや飾りのない心。誠意。(出典:デジタル大辞泉)
・腹の底(はらのそこ)
意味:心の奥底。意中。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・本音(ほんね)
意味:口に出して言うことがはばかられる本心。また、本心から言うことば。本当の気持を言うことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)