衰弱
「病気で衰弱する」などのように使う「衰弱」という言葉。
「衰弱」は、音読みで「すいじゃく」と読みます。
「衰弱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「衰弱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
衰弱の意味
「衰弱」には次の意味があります。
・からだや物の勢いなどがおとろえよわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言うと「弱ってしまうこと」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・肉体的な衰弱によって心が衰弱しているに過ぎないのだと思ったりした。
(出典:山口瞳『人殺し(下)』)
・このはっきりしない状態があと数時間つづけば、かれは衰弱してしまう。
(出典:K・H・シェール,クルト・マール/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 10 宇宙の不死者』)
・私が精神衛生学などを考えるのは、現代の精神衰弱が心配だからである。
(出典:亀井勝一郎『青春論』)
・現在の衰弱しきった彼にさえ、それはたいして困難な仕事ではなかった。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・私はなぜ自分がこうして衰弱していくのか自分でもわからなかった。
(出典:田口ランディ『オクターヴ』)
類語
・自滅(じめつ)
意味:自分の行動が原因となって、自分が滅びること(出典:精選版 日本国語大辞典)
・全滅(ぜんめつ)
意味:一つも残らずほろびること。また、一つも残さずほろぼすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・壊滅(かいめつ)
意味:すっかりだめになってしまうこと。組織などが総崩れになること。(出典:デジタル大辞泉)
・衰退(すいたい)
意味:勢いや活力が衰え弱まること(出典:デジタル大辞泉)
・弱体化(じゃくたいか)
意味:組織や機構、体制などの力が弱くなること。また、その力を弱くすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)