蛍雪の功
「蛍雪の功を積む」などのように使う「蛍雪の功」という言葉。
「蛍雪の功」は、音読みで「けいせつのこう」と読みます。
「蛍雪の功」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蛍雪の功」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蛍雪の功の意味
「蛍雪の功」には次の意味があります。
・辛苦して学問をし遂げること。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「蛍雪の功」という言葉は、中国の車胤(しゃいん)が、貧しくて油を変えなかったため、蛍を集めて、その光で勉学に励んだことに由来します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いわゆる学問は蛍雪の功を積まねばならぬ、よほど辛いものであるという教になっているからである。
(出典:新渡戸稲造『教育の目的』)
・即ち智識を得るのはなるほど蛍雪の功だと思うようになるはずだ。
(出典:新渡戸稲造『教育の目的』)
・積みに積んだ蛍雪の功は空しからず、
(出典:正岡容『寄席』)
・加十が北大の土木科に蛍雪の功を積んでいるうち、
(出典:久生十蘭『魔都』)
・蛍雪の功を積み、志望校に合格できた。
類語
・苦学力行(くがくりっこう)
意味:苦労して学問をし、努力すること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・汗馬の労(かんばのろう)
意味:物事をうまくまとめるため駆け回る苦労。(出典:デジタル大辞泉)
・有功(ゆうこう)
意味:功績のあること。(出典:デジタル大辞泉)
・偉功(いこう)
意味:すぐれた大きいてがら。偉大な業績。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遺烈(いれつ)
意味:先人の残した功績。後世にのこる立派な業績、功績。(出典:精選版 日本国語大辞典)