虚数
「虚数を求める」などのように使う「虚数」という言葉。
「虚数」は、音読みで「きょすう」と読みます。
「虚数」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「虚数」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
虚数の意味
「虚数」には次の意味があります。
・実数でない複素数。特に、0(ゼロ)でない実数と虚数単位との積であるような虚数を純虚数という。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「虚」は「中身がない」や「実がない」、「数」は「かず」を意味する漢字です。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・たとえば虚数というようなものは、どこにあるといえないようなものである。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・あとは未完成の虚数学区を完全に制御し、新たな『界』として起動すれば。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第6巻』)
・つまり虚数を持ち込むことで、この世界をある程度説明することができている。
(出典:機本伸司『神様のパラドックス』)
・虚数の二乗はマイナスだから、もう一辺の長さを打ち消すことになる。
(出典:山本弘『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界 徳間デュアル文庫版』)
・ヨーロッパが遅れていた例をもう一つあげれば、虚数があります。
(出典:小川洋子,藤原正彦『世にも美しい数学入門』)
類語
・複素数(ふくそすう)
意味:実数単位1と虚数単位iとで構成されている数。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・概数(がいすう)
意味:おおよその数。だいたいの数量。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自然数(しぜんすう)
意味:正の整数l、2、3、4、…の総称。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有理数(ゆうりすう)
意味:整数または分数の形で表わすことのできる数の総称。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・関数(かんすう)
意味:変数yが変数xの変化に関連して、従属的に変化する時の、yのxに対する称。(出典:精選版 日本国語大辞典)