虚弱
「虚弱体質」などのように使う「虚弱」という言葉。
「虚弱」は、音読みで「きょじゃく」と読みます。
「虚弱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「虚弱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
虚弱の意味
「虚弱」には次の意味があります。
・力や勢いが弱いこと。特に、からだが弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「虚弱体質」で「からだが弱い体質」という意味になります。
「虚弱」は体だけでなく、精神や物などについても使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・逆に身体は虚弱でも、精神は健全そのものという人もめずらしくはない。
(出典:阿刀田高『詭弁の話術』)
・あちらこちらに再建されはじめたビル群の虚弱に見えることったらない。
(出典:開高健『青い月曜日』)
・いつか彼女は夢とうつつの境に彷徨するような精神虚弱者になってしまった。
(出典:横溝正史『憑かれた女』)
・彼らの虚弱な頭にとっては、新しい生命はあまりに香気が強すぎる。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・老人や虚弱者たちは、大災禍の後では生きることは許さるべくもなかった。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『ヴァレロンのスカイラーク』)
類語
・柔弱(にゅうじゃく)
意味:気力や体質が弱々しいこと。また、そのさま。じゅうじゃく。(出典:デジタル大辞泉)
・病的(びょうてき)
意味:肉体や精神が健全でないさま。言語・動作などが異常で、不健康なさま。病理的。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・繊細(せんさい)
意味:感情などがこまやかなこと。また、そのさま。デリケート。(出典:デジタル大辞泉)
・貧弱(ひんじゃく)
意味:乏しく、必要を満たすに十分でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・脆い(もろい)
意味:持ちこたえる力が弱い。はかない。(出典:デジタル大辞泉)