虎視眈々
「虎視眈々と狙っている」などのように使う「虎視眈々」という言葉。
「虎視眈々」は、音読みで「こしたんたん」と書きます。
「虎視眈々」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「虎視眈々」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
虎視眈々の意味
「虎視眈々」には次の意味があります。
・虎が、鋭い目つきで獲物をねらっているさま。転じて、じっと機会をねらっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
虎が獲物を狙っている様子に喩えて、何かのチャンスをじっと狙っている様子を言います。
「虎視眈々と狙う」という使い方をされることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今現在、虎視眈々と玉座の隙を狙っていると考えてよいだろう。
(出典:同人『十二国記』)
・二〇〇一年、虎視眈々と狙っていたサッカー小説執筆のきっかけが、舞い込んだ。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)01─02』)
・多分、保二郎はその時が来るのを虎視眈々とねらってるんだ。
(出典:小池真理子『狂王の庭』)
・そうでなくても、ここはたくさんの地上げ屋が虎視眈々と狙っているのですよ。
(出典:姉小路祐『動く不動産』)
・このために次期補助艦軍縮会議のときには是非対米七割を実現しようと、加藤は虎視眈々としていた。
(出典:豊田穣『海軍軍令部』)
類語
・雌伏(しふく)
意味:人に屈伏して従うこと。また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・満を持する(まんをじする)
意味:弓を十分に引いて構える。転じて、準備を十分にして機会を待つ。(出典:デジタル大辞泉)
・待ち構える(まちかまえる)
意味:用意をととのえて相手を待つ。まちもうける。 (出典:大辞林 第三版)
・待ち受ける(まちうける)
意味:来るのを待つ。構えて待つ。 (出典:大辞林 第三版)
・竜驤虎視(りゅうじょうこし)
意味:威勢がさかんで、一世を睥睨(へいげい)し、相手となるものを威嚇する様子をいう。りゅうじょうこし。(出典:精選版 日本国語大辞典)