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蔓延るとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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蔓延る

「不正が蔓延る」などのように使う「蔓延る」という言葉。

「蔓延る」は、熟字訓(じゅくじくん=熟語に訓読みを当てること)で「はびこる」と読みます。

「蔓延る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蔓延る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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蔓延るの意味

「蔓延る」には次の二つの意味があります。

1 草木などが繁茂する。
2 よくないものの勢いが盛んになって広まる。広まって勢力を張る。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

蔓延るの意味①「草木などが繁茂する。」

「蔓延る」の一つ目の意味は「草木などが繁茂する。」です。

「蔓」は「つる」という字です。一つ目の意味では、つる植物や雑草などが広がるように生い茂っているときに使います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・庭には雑草が蔓延り、家もかなり傷んでいる。
(出典:森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』)

・心臓形をした雪下の葉もその周囲に蔓延っている。
(出典:島崎藤村『家』)

・雑草は雨毎に蔓延って行った。
(出典:佐左木俊郎『都会地図の膨脹』)

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類語

繁茂(はんも)
意味:草木が盛んに生い茂ること。(出典:デジタル大辞泉)

生い茂る(おいしげる)
意味:草木が枝葉を広げて生え重なる。繁茂する。(出典:デジタル大辞泉)

叢生(そうせい)
意味:草木などが群がりはえること。また多くはやすこと。群生。(出典:精選版 日本国語大辞典)

密生(みっせい)
意味:草木などがすきまなく生えること。(出典:デジタル大辞泉)

蔓延るの意味②「よくないものの勢いが盛んになって広まる。広まって勢力を張る。」

「蔓延る」の二つ目の意味は「よくないものの勢いが盛んになって広まる。広まって勢力を張る。」です。

「不正が蔓延る」で、「不正が広く横行している」という意味になります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・一弥は、この学園に蔓延る噂話のことを、ふと思い出した。
(出典:桜庭一樹『GOSICK 第1巻』)

・沈黙がその場に蔓延り領していった。
(出典:ベルグ/行方未知訳『イマージュ』)

・今から殿様気分になられては、綱條の心に油断が蔓延ることになる。
(出典:冲方丁『光圀伝』)

・悪い思考は、とめどなく業を蔓延らせていく。
(出典:貴志祐介『新世界より』)

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類語

蔓延(まんえん)
意味:つる草がのび広がること。病気や悪習などがいっぱいに広がること。(出典:デジタル大辞泉)

横行(おうこう)
意味:悪事がしきりに行われること。ほしいままに振る舞うこと。(出典:デジタル大辞泉)

のさばる
意味:ほしいままに伸び広がる。(出典:デジタル大辞泉)

跋扈(ばっこ)
意味:魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。(出典:デジタル大辞泉)

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