蓋然性
「蓋然性が高い」などのように使う「蓋然性」という言葉。
「蓋然性」は、音読みで「がいぜんせい」と読みます。
「蓋然性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「蓋然性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
蓋然性の意味
「蓋然性」には次の意味があります。
・ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる確実性の度合い。確からしさ。(出典:デジタル大辞泉)
「蓋然性」をわかりやすく言えば「あることが起きる可能性の見積もり」という意味なので、これは主観的なものであり、個人によって異なる場合があります。
これを数量的に表したものが「可能性」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この新聞記事が語る事件である蓋然性が高かった。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・全ては蓋然性の問題に過ぎないのです。
(出典:養老孟司『バカの壁』)
・考えていくうちに、次から次へと蓋然性が頭に浮かんで来た。(クロフツ/長谷川修二訳『フレンチ警部最大の事件』)
・ものごとの順序や蓋然性などほとんど何の価値も持たなくなってしまう。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・事実としては伝えられていないものの、極めて蓋然性の高い仮説です。
(出典:篠田真由美『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』)
類語
・確率(かくりつ)
意味:ある事象の起こる可能性の度合い。(出典:デジタル大辞)
・可能性(かのうせい)
意味:事実がそうである見込み。(出典:デジタル大辞)
・確実性(かくじつせい)
意味:確かで疑うことのできないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・プロバビリティー
意味:見込み。公算。蓋然性。(出典:デジタル大辞泉)
・公算(こうさん)
意味:ある事の起こる確実性の度合い。実現する見込み。(出典:デジタル大辞)