苛烈
「苛烈な生存競争」などのように使う「苛烈」という言葉。
「苛烈」は、音読みで「かれつ」と読みます。
「苛烈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苛烈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
苛烈の意味
「苛烈」には次の意味があります。
・厳しく激しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「苛烈」はネガティブな意味合いで使われることが多く、耐え難いほどの厳しさや激しさを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは心の中の声であったが、面も上げられぬほどに苛烈なものだった。
(出典:森村誠一『分水嶺』)
・老倉先輩の苛烈さも、そういう意識に基づくものなのかもしれませんし。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 15 終物語(上)』)
・戦争は次第に苛烈さを増して、踊りの会などもそれが最後かと思われました。
(出典:豊島与志雄『高尾ざんげ』)
・快には善悪はなく、ただ苛烈な行動の根拠としての侠があるのみである。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』)
・競走もピラミッドの上部へ来るほどに、強敵が現われ苛烈になってくる。
(出典:森村誠一『凶通項』)
類語
・こっ酷い(こっぴどい)
意味:非常にひどい。手厳しい。(出典:デジタル大辞泉)
・シビア(しびあ)
意味:非常に厳しいさま。過酷なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・猛烈(もうれつ)
意味:勢いが強くはげしいさま。程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激甚(げきじん)
意味:非常にはげしいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・痛烈(つうれつ)
意味:働きかけなどが非常に激しいこと。手厳しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)