色っぽい
「色っぽい仕草」などのように使う「色っぽい」という言葉。
「色っぽい」は、訓読みで「いろっぽい」と読みます。
「色っぽい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「色っぽい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
色っぽいの意味
「色っぽい」には次の意味があります。
・異性を引きつけるような魅力にあふれているさま。なまめかしい。多く女性にいう。(出典:デジタル大辞泉)
「妙に色っぽい」「やたら色っぽい」などは、なまめかしいさまを意味しますが、「濃い色っぽい」では、本当に色味について指しています。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ただ呼吸するだけなのに、どうしてこの人はこうも色っぽいのだろうか。
(出典:平坂読 『ホーンテッド 2』)
・色っぽく襟足を抜いた、端唄か三味線の師匠のような姿で登場していた。
(出典:畠中恵 『ねこのばば』)
・どこか色っぽい感じの女で、生きていたらもう五十五か六になっている筈だ。
(出典:梅崎春生 『幻化』)
・こういう表情はどんな女でも然様なのだろう、不思議な位に色っぽかった。
(出典:子母沢寛 『父子鷹 下巻』)
・おめえなんか、どうやったって色っぽくなるはずはねえじゃあねえか。
(出典:興津要 『古典落語(下)』)
・観音様の中には、官能様と呼びたくなる色っぽい像が時々残っている。
(出典:柴門ふみ 『ぶつぞう入門(下)』)
・色っぽい目をする、とじっと見守っているとき、弘が彼の腕をつついた。
(出典:栗本薫 『翼あるもの1』)
・結婚の調度の並んだ、明るい部屋のなかには、色っぽい空気が漂っていた。
(出典:徳田秋声 『爛』)