致命的
「致命的な欠点」などのように使う「致命的」という言葉。
「致命的」は、音読みで「ちめいてき」と読みます。
「致命的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「致命的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
致命的の意味
「致命的」には次の意味があります。
・命とりとなるようなさま。また、とり返しのつかない大きな損害や失敗などのさま。フェータル。(出典:精選版 日本国語大辞典)
命を失うくらい取り返しのつかない事態を引き起こすことを表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・普通の人間に対してなら、間違いなく致命的な攻撃となっていたはずだ。
(出典:川又千秋『狂走団』)
・何としてもこの致命的な一点から人々の注意をそらさなければならない。
(出典:クリスティ/赤冬子訳『三幕の殺人』)
・何でも人のものと比較して考えるという習慣は、致命的な悪習でもある。
(出典:ラッセル/日高一輝訳『幸福の獲得について』)
・彼は自分のしたことが、思った以上に彼にとって致命的であるのを知った。
(出典:有島武郎『星座』)
・もともと二人で立てた計画であるから、一人が抜けては致命的である。
(出典:森村誠一『密閉山脈』)
類語
・殺人的(さつじんてき)
意味:人命にかかわるほど、その程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・極度(きょくど)
意味:物事の程度の限界のところ。極限。(出典:デジタル大辞泉)
・極端(きょくたん)
意味:普通の程度から大きく外れていること。一方にはなはだしくかたよっていること。(出典:デジタル大辞泉)
・滅茶苦茶(めちゃくちゃ)
意味: 程度のはなはだしいさまを表わす語。(出典:デジタル大辞泉)
・途方もない(とほうもない)
意味:道理に合わない。とんでもない。途方途轍(とてつ)もない。(出典:デジタル大辞泉)