腰が低い
「腰が低い人」などのように使う「腰が低い」という言葉。
「腰が低い」は、訓読みで「こしがひくい」と読みます。
「腰が低い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腰が低い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
腰が低いの意味
「腰が低い」には次の二つの意味があります。
1腰の位置が低い。腰の据え方が低い。
2他人に対してへりくだりの気持がある。謙虚である。(出典:精選版 日本国語大辞典)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
腰が低いの意味①「腰の位置が低い。腰の据え方が低い。」
「腰が低い」の一つ目の意味は「腰の位置が低い。腰の据え方が低い。」です。
スポーツで、ある体勢をとったり、また踊りの型や所作を決めるときに取る体勢を保つときに意識することです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・強い力士ほど、腰を低くして構える。
・腰を低くしないと、バレーボールのレシーブはうまくいかない。
・ゴルフのテークバックの際は、腰を低くすることが重要。
・この服のコーディネートだと、腰の位置が低く、脚が短く見えてしまう。
類語
・重心(じゅうしん)
意味:物事の中心となる点。均衡を保つはたらきをするもの。(出典:デジタル大辞泉)
・しゃがむ
意味: 腰を落とし、ひざをまげてかがむ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・屈む(かがむ)
意味:腰やひざを折り曲げて姿勢を低くする(出典:デジタル大辞泉)
・つくばう
意味:うずくまる。しゃがむ。(出典:デジタル大辞泉)
腰が低いの意味②「他人に対してへりくだりの気持がある。謙虚である。」
「腰が低い」の二つ目の意味は「他人に対してへりくだりの気持がある。謙虚である。」です。
①よりもこの②の意味で使われる事の方が多いです。
腰が低い位置にあるとかがんでいるように見えることから、相手を見下さず、謙虚な様子を表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「民さんなんざあ腰が低いんぢゃねえ、頭が高けえんだ」
(出典:夏目漱石『我が輩は猫である』)
・あの有名人は、人気が出ても腰が低いね。
・どんな相手であっても、秘書の方々の電話の応対に腰の低さを感じる。
・老舗旅館の女将さんはいつも腰が低くて愛想がいいね。
類語
・慎ましい(つつましい)
意味:遠慮深い態度である。控えめで、しとやかだ。(出典:デジタル大辞泉)
・恭謙(きょうけん)
意味:慎み深く、へりくだること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・控え目(ひかえめ)
意味: 言動を遠慮がちにすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・恭しい(うやうやしい)
意味:相手を敬って、礼儀正しく丁寧である。(出典:デジタル大辞泉)