脳裏
「脳裏に焼き付く」などのように使う「脳裏」という言葉。
「脳裏」は、音読みで「のうり」と読みます。
「脳裏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「脳裏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
脳裏の意味
「脳裏」には次の意味があります。
・頭の中。心の中。(出典:デジタル大辞泉)
「脳裏に焼き付く」で「頭の中から離れなくなる」つまり「忘れらななくなる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ある別の考えが彼の脳裏から離れないのだ、ということは明らかだった。
(出典:ルブラン/大野一道訳『怪盗紳士アルセーヌ・ルパン』)
・すでに彼女は二人の後をつけてくるタナーの姿を脳裏に思い描いていた。
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 3 海賊の世界ペルシダー』)
・最初に脳裏に浮かんだのはこの家に越してきてからの様々な記憶。
(出典:小野不由美『悪夢の棲む家 (上) 挿絵あり』)
・これまでも過去のさまざまな場面は、よく彼らの脳裏によぎっては消えた。
(出典:小沢淳『ムーン・ファイアー・ストーン2 銅の貴公子』)
・「じゃあどうして」 その時突然雅斗の脳裏にある映像が浮かんできた。
(出典:山田悠介『@ベイビーメール』)
類語
・脳裡(のうり)
意味:頭の中。心のなか。脳中。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心頭(しんとう)
意味:胸のあたり。こころ。念頭。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心裏(しんり)
意味:心のうち。心中。(出典:デジタル大辞泉)
・胸裏(きょうり)
意味:胸のうち。心の中。胸中。(出典:デジタル大辞泉)
・心底(しんてい)
意味:ころのそこ。いつわりや飾りのないまったくの本心。(出典:精選版 日本国語大辞典)