脅威
「脅威にさらされる」などと使われる「脅威」という言葉。
「きょうい」と読みます。
「脅」「威」どちらの漢字も「おびやかす」という意味を持ちます。
この記事では「脅威」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
脅威の意味
脅威には次の意味があります。
・強い力や勢いでおびやかすこと。また、おびやかされて感じる恐ろしさ。(出典:デジタル大辞泉)
「おびやかす」とは、おどかしたり、安定するものを崩そうとすることなので、「脅威」は「強い力や勢いでおどかしたり、安定するものを崩そうとすること。また、そうされた時に感じる恐ろしさ。」といえます。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・文明破壊の脅威を去らすには何をなすべきか、何をなすことができるか?
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『スカイラーク3』)
・われわれ文明人にとって最大の脅威は己れの正体が知れないことです。
(出典:和田はつ子『虫送り』)
・生活の脅威と重圧とがなかったために、いっまでも決心がつかなかった。
(出典:豊島与志雄『或る男の手記』)
・たちまち僕の耳は歯ぎしりに似た神経の脅威を聞いたやうな気がする。
(出典:原民喜『飢ゑ』)
・貴族の脅威を考えれば、実の父を見る娘の眼つきも致し方ないといえた。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター15 D-魔戦抄』)