能動的
「能動的に関わる」などのように使う「能動的」という言葉。
「能動的」は、音読みで「のうどうてき」と読みます。
「能動的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「能動的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
能動的の意味
「能動的」には次の意味があります。
・自分から他に積極的に働きかけるさま。自分の方から他に作用を及ぼすさま。(出典:大辞林 第三版)
「能動」は「自分から進んで物事をしようとすること」を意味しており、そのようなさまを「能動的」といいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・相手に読まれていると思うと、そう能動的にもなれない。
(出典:田中芳樹『七都市物語 (「扉」最適化)』)
・自分の意志で切り開いていく能動的な人生が必ずしも幸福に繋がるとは限らない。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
・手を伸ばすということは、つまり自分と対象を結びつけるという、能動的行為なのだ。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 08 -運命の連星-』)
・とくに創造力を要求される仕事の場合は、能動的に遊ぶことのできる能力がモノをいうのではあるまいか。
(出典:堀淳一『物理の風景―数理物理学者の見た世界』)
・新しい何かのためにひたすら能動的であろうとした。
(出典:小杉英了『シュタイナー入門』)
類語
・自発的(じはつてき)
意味:物事を自分から進んで行うさま。(出典:デジタル大辞泉)
・主体的(しゅたいてき)
意味:自分の意志・判断に基づいて行動するさま。(出典:デジタル大辞泉)
・自主的(じしゅてき)
意味:他人の干渉や保護を受けず、自分から進んで行動するさま。(出典:大辞林 第三版)
・積極的(せっきょくてき)
意味:物事に対し自分から進んではたらきかけるさま。(出典:大辞林 第三版)
・自律(じりつ)
意味:他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。(出典:デジタル大辞泉)