肺炎
「肺炎を起こす」などのように使う「肺炎」という言葉。
「肺炎」は、音読みで「はいえん」と読みます。
「肺炎」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「肺炎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
肺炎の意味
「肺炎」には次の意味があります。
・肺に起こる炎症の総称。（出典：デジタル大辞泉）
漢字の通り「肺の炎症」を意味します。
炎症の範囲によって、気管支肺炎、大葉性肺炎、間質性肺炎と分けられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その男は次の日、肺炎にかかって死ぬが、誰もその原因を知らなかった。
（出典：藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』）
・そして翌日、彼女は肺炎を起こして、一週間後に死んでしまったのです。
（出典：モーパッサン／榊原晃三訳『モーパッサン怪奇傑作集』）
・熱もなく咳だけだったので、よもや肺炎などとは想像もしていなかった。
（出典：沖藤典子『転勤族の妻たち』）
・肺炎になったりするとこまるのよ、そのために必要な薬がありませんから。
（出典：宮本百合子『獄中への手紙』）
・それから彼女が小学校を終えた翌年、母親は感冒から肺炎になって死んだ。
（出典：豊島与志雄『潮風』）
類語
・膵炎（すいえん）
意味：膵臓に炎症を伴う疾患。膵臓炎ということもある。（出典：世界大百科事典 第２版）
・肝炎（かんえん）
意味：急性実質性肝炎、急性化膿性肝炎、肝膿瘍(かんのうよう)、伝染性肝炎など、肝臓の炎症性疾患の総称。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・胃炎（いえん）
意味：胃粘膜の炎症。暴飲暴食、有害物の摂取、心身の疲労などから起こる。胃カタル。（出典：デジタル大辞泉）
・気管支炎（きかんしえん）
意味：ウイルスや細菌によって起こる気管支粘膜の炎症。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・腎炎（じんえん）
意味：腎臓の糸球体に炎症性病変を示す疾患。（出典：精選版 日本国語大辞典）
