肝心
「肝心な情報」などのように使う「肝心」という言葉。
「肝心」は、音読みで「かんじん」と読みます。
「肝心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「肝心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
肝心の意味
「肝心」には次の意味があります。
・ 最も重要なこと。また、そのさま。肝要。(出典:デジタル大辞泉)
人体に必要な臓器を表す漢字から、必要な欠かせないことを表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これはいちばん肝心な話なんですけど、これはあとまわしにしましょう。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(3)』)
・ところが、肝心の本人が自分の具合の悪いことに気づいてないんでしょ。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・今からこんなに緊張していたら肝心の時に何もできなくなってしまう。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・こういう肝心の話がすむと、私は母親や私の幼い妻たちの挨拶を受けた。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』)
・たとえ傷心を抱いていても、彼女の頭は肝心なことは忘れていなかった。
(出典:西東行『鳥は星形の庭におりる』)
類語
・肝要(かんよう)
意味:非常に大切なこと。最も必要なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・根本(こんぽん)
意味:物事が成り立っている基礎になるもの。おおもと。(出典:デジタル大辞泉)
・重大(じゅうだい)
意味:事柄が普通でなく、大変な結果や影響をもたらすような状態であること。(出典:デジタル大辞泉)
・重要(じゅうよう)
意味:物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること。(出典:デジタル大辞泉)
・入用(いりよう)
意味:必要であること。(出典:デジタル大辞泉)