耳障り
「耳障りな大声」などのように使う「耳障り」という言葉。
「耳障り」は、訓読みで「みみざわり」と読みます。
「耳障り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「耳障り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
耳障りの意味
「耳障り」には次の意味があります。
・聞いて気にさわったり、不快に感じたりすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「耳障り」をわかりやすくいうと、聞いていて気分がよくないと感じるという意味になります。嫌な気持ちになるというマイナスの意味で使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ぎしぎし耳障りな音をたてながら五階にあがってきたエレベーターが扉を開く。
(出典:角田光代『対岸の彼女』)
・なにを食べようか考えていると、耳障りな着信音が携帯から聞こえてくる。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 5 〜栞子さんと繋がりの時〜』)
・それが耳障りであればあるほど、消えていく意識が、しっかりと体にしがみつく。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night セイバー -v1.00』)
・まわりを人が歩くたびに床板同士が歯ぎしりする耳障りな音をたてた。
(出典:乙一『ZOO』)
・彼女のほうが私よりもっとその喧噪を耳障りに感じているに違いないと。
(出典:ウルフ/西崎憲編訳『ヴァージニア・ウルフ短篇集』)
類語
・煩い(うるさい)
意味:物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。(出典:デジタル大辞泉)
・騒がしい(さわがしい)
意味:盛んに声や物音がしてうるさい。そうぞうしい。やかましい。(出典:デジタル大辞泉)
・耳立つ(みみたつ)
意味:その音が特に耳につく。耳障りに聞こえる。(出典:デジタル大辞泉)
・耳に逆らう(みみにさからう)
意味:聞いて不愉快に感じる。また、そういうことを言う。(出典:デジタル大辞泉)
・喧しい(やかましい)
意味:声や物音などが騒がしい。うるさく、不快である。(出典:デジタル大辞泉)