考証
「時代考証」などのように使う「考証」という言葉。
「考証」は、音読みで「こうしょう」と読みます。
「考証」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「考証」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
考証の意味
「考証」には次の意味があります。
・古い文献や物品などを調べ、それを証拠として昔の物事を説明したり解釈したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
「考証」をわかりやすく言うと「昔の出来事について証拠品をもとに物事を明らかにしていくこと」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・我々の考証の結果からしても、唯一の真の愛の対象であります様に。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)
・もし、芝居や映画でそうなっていたら、考証的には間違いなのである。
(出典:海音寺潮五郎『新太閤記(四)』)
・此点に就て既に新村氏の考証があったと思うが、今確実に記憶して居ない。
(出典:桑木厳翼『春水と三馬』)
・藤原時代の衣裳の考証に、ある時は写生に外へ出かけたりいたしました。
(出典:上村松園『画筆に生きる五十年』)
・君はやっぱり江戸文学の考証でもしている方が君らしくっていいよ。
(出典:永井荷風『申訳』)
類語
・検証(けんしょう)
意味:裁判官や捜査機関が、直接現場の状況や人・物を観察して証拠調べをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・究明(きゅうめい)
意味:道理や真理をつきつめて明らかにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・立証(りっしょう)
意味:証拠をあげて事実を証明すること。(出典:デジタル大辞泉)
・証明(しょうめい)
意味:ある物事や判断の真偽を、証拠を挙げて明らかにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・実証(じっしょう)
意味:確かな証拠をもって証明すること。(出典:デジタル大辞泉)