老害
「老害化する」などのように使う「老害」という言葉。
「老害」は、音読みで「ろうがい」と読みます。
「老害」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「老害」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
老害の意味
「老害」には次の意味があります。
・企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態。(出典:デジタル大辞泉)
時代に合っていない昔ながらの考えなどを捨てない高齢者を批判し、若返りの必要性を込めて使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・角田も若い女子社員に老害といわれたことがある。
(出典:もりたなるお『金星 相撲小説集』)
・革命の目的は首相追放ではなく、あくまで老害閣僚を一掃することにある。
(出典:近藤紘一『妻と娘の国へ行った特派員』)
・若手の間で、「老害追放」などという声が出ていることも、淳之助は耳にしている。
(出典:城山三郎『打出小槌町一番地』)
・高宮グループの老害といわれる部分だった。
(出典:藤本ひとみ『華麗なるオデパン』)
・老害指揮者の〝ヤク払い〟のつもりで聴いた。
(出典:砂川しげひさ『コテン氏の音楽帖』)
類語
・院政(いんせい)
意味:現職を引退した人が、なお実権を握っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・掌握(しょうあく)
意味:手の中におさめること。物事を意のままにすること。(出典:大辞林 第三版)
・傀儡(かいらい)
意味:自分の意志や主義を表さず、他人の言いなりに動いて利用されている者。(出典:デジタル大辞泉)
・万難(ばんなん)
意味:多くの困難。種々の障害や不都合。(出典:大辞林 第三版)
・視野狭窄(しやきょうさく)
意味:視野が縁のほうから、あるいは不規則に欠けて狭くなる状態。(出典:デジタル大辞泉)