罷免
「大臣を罷免する」などのように使う「罷免」という言葉。
「罷免」は、音読みで「ひめん」と読みます。
「罷免」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「罷免」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
罷免の意味
「罷免」には次の意味があります。
・職務をやめさせること。免職。(出典:デジタル大辞泉)
本人の意思とは関係なく、職をやめさせることを意味します。
主に、大臣など、公的な職務についている人に対して使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もし関白を罷免されたなら、本願寺との計略をどうやって維持するのだ。
(出典:安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(下)』)
・四千九百六十名の内務省官吏が罷免された。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(下)』)
・いつでも好きな時に罷免する理由をつけられますからな。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第03巻 「白亜宮の陰影」』)
・道光帝に報告し、皇帝の名において罷免してもらう。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
・誰かのせいにして自分を罷免する心の動きは弱さによって生まれるものだ。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 1』)
類語
・免官(めんかん)
意味:官職をやめさせること。免職。(出典:デジタル大辞泉)
・免黜(めんちゅつ)
意味:官職を解くこと。罷免すること。また、位を下げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・解職(かいしょく)
意味:その職を辞めさせること。(出典:デジタル大辞泉)
・解任(かいにん)
意味:任務を解くこと。職務をやめさせること。(出典:デジタル大辞泉)
・馘首(かくしゅ)
意味:雇い主が使用人を辞めさせること。(出典:デジタル大辞泉)