罵声
「罵声を浴びせる」などのように使う「罵声」という言葉。
「罵声」は、音読みで「ばせい」と読みます。
「罵声」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「罵声」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
罵声の意味
「罵声」には次の意味があります。
・口ぎたなくののしる声。(出典:デジタル大辞泉)
「罵」は「ののしる」という意味を持つ漢字であり、「罵声」で「大声で口ぎたなくののしる声」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・男の口からは盛大な罵声があがったのである。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第1巻 「放浪の戦士」』)
・どれほど激しく罵声を浴びせかけられても、そんなものは知れたことだ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・自分に浴びせられた罵声の意味を、即座には理解しえなかったのである。
(出典:田中芳樹『風よ、万里を翔けよ』)
・止めようとしたのか、隊長が手を上げかけたが、騎士の罵声の方が早い。
(出典:吉野匠『レイン外伝 仄暗き廃坑の底で』)
・客の罵声にたえ切れず、最初の曲も終わらぬうちに逃げ帰ってきたのだ。
(出典:千葉暁『アルス・マグナ1 大いなる秘法 白き魔王』)
類語
・罵倒(ばとう)
意味:激しくののしること。ひどい悪口を言うこと。罵殺。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・野次(やじ)
意味:やじること。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・恨み言(うらみごと)
意味:恨みをこめた言葉。恨みを述べる言葉。怨言。(出典:デジタル大辞泉)
・中傷(ちゅうしょう)
意味:(人の過失を中(あて)て傷つけるの意) ありもしないことをわざと言いたてて、他人の名誉を傷つけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軽蔑(けいべつ)
意味:いやしい、劣っている、つまらないなどと感じてばかにすること。かるくみてあなどること。さげすむこと。見下げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)