総力
「総力戦」などのように使う「総力」という言葉。
「総力」は、音読みで「そうりょく」と読みます。
「総力」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「総力」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
総力の意味
「総力」には次の意味があります。
・集団・国家などの全体の力。また、あるかぎりの力。(出典:デジタル大辞泉)
「総力」という言葉をわかりやすく言うと、「ありったけの力」、「全力」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・とにかく、月世界が総力をあげてわれわれを探してることは確かなんだ。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・総力をあげての勝負と覚悟を決めた鳴子の声には、鬼気迫るものがあった。
(出典:熊谷達也『邂逅(かいこう)の森』)
・その後、辺境地帯をねらうピクト族の侵略は総力をあげたものとなった。
(出典:R・E・ハワード『大帝王コナン』)
・警察がこれで捜査に総力を投入してくるのは必定だ。
(出典:宇神幸男『消えたオーケストラ』)
・若しそれに成功しないとしたら、まだ国民の総力を発揮したことにならないのであります。
(出典:岸田国士『日本人のたしなみ』)
・以来、魔法惑星ボンジュイの総力を結集して捜索しても見つけられない。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第8巻 「風塵の群雄」』)
・彼等の総力は何人の手によつて動員されるか、それを思ふと私の心は暗くならざるを得ぬ。
(出典:岸田国士『私の従軍報告』)
・そんな時、六王のレギオンが総力で潰しにかかったらどうなると思う?
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第6巻 -浄火の神子』)