絶無
「可能性は絶無である」などのように使う「絶無」という言葉。
「絶無」は、音読みで「ぜつむ」と読みます。
「絶無」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「絶無」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
絶無の意味
「絶無」には次の意味があります。
・全くないこと。皆無。(出典:デジタル大辞泉)
「絶無」は「完全に絶えていてまったく無いこと」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女が俺を支持する可能性は絶無と考えられた。
(出典:万城目学『鴨川ホルモー』)
・養家を離れては私の目的を達する方法が絶無であると信じたからであります。
(出典:長塚節『教師』)
・万に一つは、絶無ということではなかった。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 フランシス・カーファクス姫の失踪』)
・私はいままで、家に手土産をぶらさげて帰るなど、絶無であった。
(出典: 太宰治 『新郎』)
・私の小説には、女の読者が絶無であったのだが、ことしの九月以来、或るひとりの女のひとから、毎日のように手紙をもらうようになった。
(出典:太宰治 『誰』)
類語
・皆無(かいむ)
意味:全く存在しないこと。全然ないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・零(れい)
意味:ゼロ。(出典:デジタル大辞泉)
・無(む)
意味:存在しない。(出典:デジタル大辞泉)
・虚無(きょむ)
意味:何物もなく、むなしいこと。空虚。(出典:デジタル大辞泉)
・ナッシング
意味:何もないこと。皆無。ゼロ。(出典:デジタル大辞泉)