統治
「一国を統治する」などのように使う「統治」という言葉。
「統治」は、音読みで「とうち」と読みます。
「統治」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「統治」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
統治の意味
「統治」には次の意味があります。
・まとめおさめること。特に、主権者がその国土・人民を支配し、おさめること。(出典:デジタル大辞泉)
「統治」は英語で「Governance(ガバナンス)」と言います。
「コーポレートガバナンス」で「企業統治」という意味になります。
「ガバナンス」というと「企業などの組織を治めること」という意味で使われることが多いですが、日本語で「統治」というと「国や世の中を治めること」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・王は国を統治するだけでなく、王の存在そのものが国を守る要になる。
(出典:小野不由美『十二国記 4 風の海 迷宮の岸(下)』)
・違ちがうのは、剣の力ではなく、金の力で街を統治していたということだ。
(出典:水野良『ロードス島戦記 5 王たちの聖戦』)
・それはどこまでも日本の国家の政治的統治者としての権威である。
(出典:津田左右吉『建国の事情と万世一系の思想』)
・統治下のどさくさで横行していた、かつてのいけない商売がたいとうしていた。
(出典:池上永一『レキオス』)
・彼は異民族統治の問題についても、さらに特別な委員会の制定を要求した。
(出典:トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』)
類語
・支配(しはい)
意味:ある地域や組織に勢力・権力を及ぼして、自分の意のままに動かせる状態に置くこと。(出典:
デジタル大辞泉)
・所轄(しょかつ)
意味:管轄すること。また、その範囲。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・領知(りょうち)
意味:土地を領有して支配すること。(出典:デジタル大辞泉)
・君臨(くんりん)
意味:君主として国家を支配すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・治定(じじょう)
意味:物事にきまりがつくこと。落着すること。また、そうすることに決めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)