純文学
「純文学を書く」などのように使う「純文学」という言葉。
「純文学」は、音読みで「じゅんぶんがく」と読みます。
「純文学」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「純文学」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
純文学の意味
「純文学」には次の意味があります。
・通俗文学とか大衆文学と呼ばれているものに対し,純粋な芸術的感動を伝えようとするものをいう。(出典:百科事典マイペディア)
「純文学」は、明治時代に日本で生まれた言葉です。
大衆文学のSFやファンタジーなど内容の面白さへの重視に対し、純文学は芸術性を重視します。
純文学の賞としては「芥川賞」があります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それもむずかしい純文学などいくら書いても名声もお金も入ってこない。
(出典:森瑤子『恋のインデックス』)
・私は、駈けだしたばかりだからいますこし純文学を書きたい、と返事をした。
(出典:高井有一『立原正秋』)
・すると若い人達が読んだ彼等のいわゆる「純文学」の作品名が出てくる。
(出典:秋山駿『人生の検証』)
・しかし、今日、彼の純文学作家時代の功績を振り返る者は誰もいない。
(出典:縄田一男『捕物帳の系譜』)
・純文学と大衆文学の区別は確かにある、との前提に立って、彼はこう誌した。
(出典:高井有一『立原正秋』)
類語
・小説(しょうせつ)
意味:散文体による創作物語。(出典:百科事典マイペディア)
・詩歌(しいか)
意味:漢詩と和歌。詩と歌。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・戯曲(ぎきょく)
意味:俳優によって舞台で演じられることを意図して書かれた文学作品。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・大衆文学(たいしゅうぶんがく)
意味:純文学に対して読者本位の,興味を中心とした作品をいう。(出典:百科事典マイペディア)
・近代文学(きんだいぶんがく)
意味:近代に成立し発達した文学。ヨーロッパでは15、16世紀のルネサンス以降、特にフランス革命以降の文学。日本では、明治維新以後の文学をさす。(出典:デジタル大辞泉)