糧
「生きる糧にする」などのように使う「糧」という言葉。
「糧」は、訓読みで「かて」と読みます。
「糧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「糧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
糧の意味
「糧」には次の意味があります。
・ 精神・生活の活力の源泉。豊かにし、また力づけるもの。(出典:デジタル大辞泉)
生活や行動の原動力となるものを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一つめの長編を書いた時、自分の中にあったのは結果だけだった。書いて、その成果を糧に生きていきたいという願望がエネルギーだった。
(出典:奈須きのこ『空の境界 愛蔵版あとがき』)
・何を日々の糧に生きて行けばいいのだろう。
(出典:楡周平『フェイク』)
・結婚したとたんに子供が生れて、野球は生活をする糧と手段になった。
(出典:山口洋子『演歌の虫』)
・文明 はこの戦いで完全に崩壊し、人々は生きる糧を失ってしまったのだ。
(出典:安井健太郎『ラグナロク 第1巻 黒き獣』)
・先生というものの存在そのものが心の糧となり医薬となるのであった。
(出典:寺田寅彦『夏目漱石先生の追憶』)
類語
・肥やし(こやし)
意味:成長の糧(かて)となるもの。(出典:デジタル大辞泉)
・踏み台(ふみだい)
意味:ある目的のための足がかりとして利用すること。(出典:デジタル大辞泉)
・拠り所(よりどころ)
意味:ある物事が成り立つもとになるもの。根拠。(出典:デジタル大辞泉)
・教訓(きょうくん)
意味:教えさとすこと。また、その内容・言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・後ろ盾(うしろだて)
意味:陰にあって力を貸し、助けること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)