節分
「節分の豆まき」などのように使う「節分」という言葉。
「節分」は、音読みで「せつぶん」と読みます。
「節分」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「節分」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
節分の意味
「節分」には次の二つの意味があります。
1季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の前日。
2特に、立春の前日。二月三日ごろの夜、鬼打ち豆をまいたり、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭をさしたものを戸口にはさんだりして、邪気を払う習慣。
〈一部言い回し修正〉(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
節分の意味①「季節の変わり目」
「節分」の一つ目の意味は「季節の変わり目」です。
暦の上での「各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日」を指します。
ちなみによく知られる冬の節分以外は、春の節分が五月四日ごろ、夏の節分が八月六日ごろ、秋の節分が十一月六日ごろとなります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・東西南北と中心という方角、春夏秋冬と節分の季節、そして火水木金土の物質、つまりこの世の全てを表している色なんだ。
(出典:ZUN『東方香霖堂~Guriosities of Lotus Asia』)
・年によっては節分がずれることもある。
・節分は一年に四回ある。
類語
・立春(りっしゅん)
意味:二十四節気の一つ。立春を迎えて太陰太陽暦の新年が明け、春の季節が始るとした。
(出典:ブリタニカ国際大百科事典 )
・夏至(げし)
意味:二十四節気の一つであるが、二至 (夏至・冬至) 、二分 (春分・秋分) の四季の中央におかれた中気。
(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
・秋分(しゅうぶん)
意味:二十四節気の一つ。九月二十三日ごろで、秋の彼岸の中日にあたる。
(出典:デジタル大辞泉)
節分の意味②「豆をまくなど風習が残る冬の節分」
「節分」の二つ目の意味は「豆をまくなど風習が残る冬の節分」です。
「冬の節分」は立春の前日にあたりますが、立春は暦の上で春が始まる季節のこと。
「昔の日本では春は一年の始まりとされていたため、邪気や悪いものを落として新しい年に幸運を呼び込むこと」を目的に「節分」という行事が行われてきました。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・節分の豆まきで俺が漏らした言葉を執念深く覚えていたとみえる。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 7 涼宮ハルヒの陰謀』)
・節分は冬が行き詰って、春が鼻の先まで来て居る夜と言うことなのです。
(出典:折口信夫『鬼を追い払う夜』)
・おみやげの丸干しは節分の日に柊の木に刺して魔除けとして飾りました。
(出典:上坂冬子『おんなの一人旅』)
類語
・豆まき(まめまき)
意味:節分の夜、「福は内、鬼は外」と唱えながら豆をまくこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・鬼(おに)
意味:頑強な体躯を持つ怪物として描かれる空想的・伝説的な怪物。
(出典:実用日本語表現辞典)
・年越し(としこし)
意味:節分の夜。また、その夜に行う行事。
(出典:デジタル大辞泉)